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虫歯にさせない予防の大切さ! |
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虫歯で削った歯は、もと通りになるわけではありません。
当然ですが虫歯のまま放置しておくと、どんどん虫歯が大きくなるので、必ず虫歯の治療が必要です。しかし虫歯の治療をしたからといって、「健康な元通りの歯に戻るわけではありません」。歯は再生しないからです。
骨折した骨や傷ついた皮膚などは生体として再生しますが、人間の体で「歯だけ」は唯一再生しない組織なのです。
虫歯の治療とは、人工的な代用材料(樹脂、金属、セラミック)で穴を埋める「修理のような状態」でしかありません。
なるべく虫歯にさせない。虫歯ゼロを目標にしましょう! |
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虫歯が大きくなると治療は難しい! |
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歯の虫歯が進行すると、歯の神経(歯髄)を取る根の治療になってしまいます。
歯の神経は元々複雑な迷路のような構造になっており、根の治療はどんなに頑張っても後遺症のような症状が出やすくなり、再治療が必要になる事があります。
いったん根の治療をしてしまうと痛みの感覚が失われるので、虫歯が進行しても自覚症状(痛み)が無く、気がつくと大きな虫歯になって、歯を失う原因となる事があります。
根の治療をした歯は栄養供給されなくなり割れやすい歯になります。歯根が割れると治療方法が抜歯となります。
根の治療が必要な場合は頑張って治療しますが、実際のところは歯の寿命としては大きく抜歯の方向へ向かいます。
虫歯は早期治療で小さくすませ、「根の治療にならないように」しましょう。 |
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日本と欧米の現状 |
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日本歯科医師会が提唱している8020運動をご存知すか?
80歳で20本の歯を残そうということは、多くの方に知られるようになりましたが、実際の日本では平均的にどのくらいの歯が残っているのでしょうか? |
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通常、人間のお口の中には28本の歯があります。
現在、80歳の方の平均残存指数はたったの6.8本(厚生省調べ)しかありません。通常、人間のお口の中には28本の歯がありますから、約4分の1しか残ってないのです。アメリカであれば85歳のときに平均15.8本、スウェーデンであれば75歳で平均19.5本の平均残存歯数となっています。
(サンスター調べ)。 |
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なぜ、こんなに大きな差がついてしまったのでしょうか?
それは、日本の保険制度に問題があります。
日本の保険制度では「悪いところを削ってつめる」ことしか保険として認められていなかったからです。ですから日本人の頭の中に「歯医者は歯が痛くなったら行くところだ」という意識がついてしまったのです。
そして、歯医者自体も削ってつめる治療ばかりを行い「どうしたら悪くならないように予防できるか」ということを考えても来なかったし、患者さまに伝えても来なかったのです。
これが欧米諸国との間に大きな差がついてしまった最大の原因です。スウェーデンでは75歳の平均で約20本も歯が残っているのです。私たちもきちんとしたことを行えば、十分歯を残せるのです。 |
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どうしたら歯を残せるの? |
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では、どうしたら歯を残せるのでしょうか。
欧米諸国はどのようにして、歯を残しているのでしょうか
その答えは1~3ヶ月に1回、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることです。
欧米では治療ではなく、このメンテナンスに力を入れたことによって、国民の平均残存歯数が飛躍的に向上したのです。
日本でも、熊谷崇先生の調査によると、以下のグラフのようにメンテナンスをしっかり受けた方と受けなかった方とでは80歳になったときに約9本もの差がついています。
皆さんは、80歳になったときに、何本歯を残していたいですか? |
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メンテナンスではこのようなことをします |
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当院では皆さまに以下のような予防処置を行っています。
1.定期的な口腔内のチェック
みなさまの状態によって、1ヶ月~4ヶ月ごとにお口の中を診査します。虫歯、歯周病のチェックを行い、前回と比較します。期間は、その方の症状や状態をみて考えて行きます。 |
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2.歯石や歯垢を取り除きます
従来の歯石歯垢をとるスケーリングのみならず、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)という方法で、歯の表面から、細菌の付いたプラークをはがし取ります。
3.きれいになった歯面にフッ素を塗布
エナメル質の強化や細菌の活動の抑制を図り、虫歯の予防に役立てます。 |
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